こんにちは。
新宿三丁目駅徒歩2分のサファイアデンタルクリニックです。
「インプラントは高い！」「お金儲けのために勧めているのでは…？」などと言われがちなインプラント、その治療費に驚いた方も多いのではないでしょうか。
本ブログでは、【インプラントの治療費が高額となる理由】を詳しく説明いたします。

インプラントの材料費について

インプラントの材料

まず、インプラントに使用されるチタンやジルコニウムなどの材料自体が非常に高価なものです。
近年金属価格が高騰しているなか、医療機器には多くの金属が使われています。また、各医療機器メーカーは日々製品の研究開発やアップデートを行っており、これらの費用が機器の製品費用に含まれて販売されているため、材料価格が高騰しています。
また、チタンやジルコニアは加工する際に高温（チタン1680℃、ジルコニア1550℃）にする必要があります。そのためには専用の高温炉や設備が必要になります。

インプラント製品に必要な衛生管理

そして、インプラント製品は工場での製造時の徹底した衛生管理だけでなく、工場から輸送時の衛生管理が必要とされています。

インプラント治療の際に使用する部品・器具

インプラント治療の際に使用する部品も多く、歯茎の中に打ち込むインプラント体以外に、封鎖スクリュー、ヒーリングアバットメント、保護キャップなどの口腔内で使用するパーツがいくつもあります。これらのパーツは短期間しか使用されませんが、医療機器のため高い安全性が求められ、使い捨てとなるものが多くあります。感染リスクを考慮し歯茎に使用するメスや針など手術器具も使い捨て器具が多く使用されます。その他患者様の汚染防止のためのエプロン、防護布、術者や介助者の帽子、手袋、ガウンや機材のカバーリング等も使い捨ての物を使用します。

つまり、高額なインプラント費用の大部分は患者様のための材料費なのです。

インプラント手術に専用の院内設備

インプラント手術には専用の設備が必要です。
インプラントのサイズや長さにも様々なものがあり、埋入するインプラント体の種類に合わせて専用のドリル、ドライバー、切削器具が必要となります。これらの設備の導入やメンテナンスにも費用がかかります。
また、インプラント手術の際には徹底された衛生環境が必要です。手術スペースの洗浄、消毒、機材の洗浄、消毒、滅菌のためスタッフの労力や時間が必要となります。 また、緊急事態に対応するために救急薬や酸素吸入器などの設備が必要となります。

専門知識と技術

インプラント手術を行う歯科医師は専門的なトレーニングが必要になります。 年々新しいインプラントシステムや材料が出ますので新しい機材やシステムが出るたびにメーカーの説明会や実習を受講したり学会に参加し知識のアップデートを行っています。 患者さんに手術する前に骨の模型や豚の骨を使用して技術練習を行います。

手術時間と労力

インプラント手術は時間がかかるため、歯科医師や歯科衛生士、介助スタッフの労力と時間も考慮されます。 衛生環境を整えるためお席を長めに確保する必要があり、他の患者様の予約を抑える必要もあります。 またインプラントの上部構造（歯の部分）を作るためには技工所に製作を依頼するため、材料や歯科技工士の労力が必要となります。
また、廃棄物も多くなるため廃棄物処理費用もかかります。

まとめ

これまで記述してきた様々な要因が重なり、インプラント治療は高額になるのです。
治療期間が長くかかる上に、材料費が多くかかるインプラント治療は、実は利益の低い治療となります。
歯を失ってしまった場合、回復する治療は今のところ【インプラント、ブリッジ、義歯】の3つしかありません。これらの中で理論的に「長持ちする」、「違和感が少ない」、「他の歯へのダメージがない」のはインプラントです。

歯科医師は患者様の今後の事を考えて、できる限りしっかり噛めるようになって欲しいという考えでインプラントを勧めていると思います。決してお金儲けのためにインプラント治療を勧めているわけでないということを、患者様にも知っていただいた上で治療方針を決めて欲しいと考えています。

ご予約について

ご予約はお電話、ネット予約にてお受けしております。当日予約も可能です。 ネット予約はこちらから https://plus.dentamap.jp/apl/mobile/?id=6254
電話予約はこちらから tel:03-6457-8199
サファイアデンタルクリニック
〒160-0022
東京都新宿区新宿5-11-1ホーメスト新宿ビル5階
TEL：03-6457-8199