こんにちは。新宿三丁目駅から徒歩2分のサファイアデンタルクリニックです。
「毎日歯磨きをしているのになぜか虫歯になりやすい」と感じたことはありませんか？
虫歯のできやすさにはさまざまな要因が複雑に絡み合っています。
このブログでは、虫歯になりやすい人と虫歯になりにくい人の違いについていくつかのポイントを解説していきます♪

口の中の細菌のバランス

虫歯は主に口の中の「ミュータンス菌」などの細菌によって引き起こされます。
これらの細菌は糖をエサにして酸を作り出し、その酸が歯を溶かすことで虫歯が進行します。
虫歯になりやすい人はこれらの細菌が多く、口腔内の細菌のバランスが崩れていることがあります。虫歯の原因となる細菌の一つは「ミュータンス菌」ですが、これだけではなく、他にも「ラクトバチルス菌」や「アクチノマイセス菌」などが関与しています。

≪虫歯になりやすい人≫

上記の虫歯を引き起こす細菌が多い場合や、口腔内フローラ（口腔内の細菌のバランス)が崩れ特定の細菌が優勢になっている場合は食事中に細菌が酸を作り出し、歯を攻撃し続ける環境になってしまうため虫歯になりやすくなります。

≪虫歯になりにくい人≫

良い口腔内フローラが保たれていると、虫歯を引き起こす細菌が過剰に増えることがありません。善玉菌が細菌の数を抑え、口の中の健康を保つ役割を果たします。

食生活

甘いものや粘着性の高い食品は、虫歯の原因になりやすいです。食生活は虫歯のリスクに大きな影響を与えます。特に糖分の摂取が問題です。虫歯の原因となる細菌は糖をエサにして酸を生成するため、糖分が多い食事を続けると虫歯が進行しやすくなります。

≪虫歯になりやすい人≫

甘い飲み物やお菓子、スナックなどを頻繁に摂取していると、口の中に糖が長時間残ります。これにより、細菌が継続的に酸を生成し、歯が溶けやすくなります。また、食事間の間食が多い人もリスクが高くなります。糖分が定期的に供給されることで、歯の再石灰化が間に合わず、虫歯が進行することになります。

≪虫歯になりにくい人≫

食後に歯を磨く、または食べ物に含まれる糖分が早く消化されるようにバランスの良い食事を摂る人は、口腔内が清潔に保たれ、細菌が酸を長時間作り出すことを防げます。また、糖分が少なく繊維質が豊富な食べ物（野菜や全粒粉など）を摂取することで、虫歯のリスクが減ります。

唾液の量と質

唾液は歯を保護する役割があります。唾液が多いと、口の中の酸を中和して歯を守る効果が高まります。唾液の分泌が少ない人や、乾燥しがちな口内環境の人は、虫歯になりやすい傾向があります。

≪虫歯になりやすい人≫

唾液が少ない、または質が悪い（粘り気が強い）場合、口腔内が乾燥しやすく、細菌が増えやすい環境となります。乾燥が続くと、酸が歯を溶かしやすくなり、虫歯が進行します。また、薬の副作用や加齢によって唾液の分泌が減少することもあります。

≪虫歯になりにくい人≫

唾液の分泌が十分で、口の中が常に湿っている状態だと、食べ物のカスが流され、口の中の酸が中和されます。また、唾液には免疫物質も含まれており、細菌の活動を抑える効果もあります。

歯の状態

歯の形や質も虫歯のリスクに大きく影響します。歯のエナメル質の質や歯並びが、虫歯にかかりやすさに関連しています。 歯並びが悪いと、歯の間に食べ物が残りやすく、そこに細菌が集まりやすくなります。歯のエナメル質が弱い人も虫歯になりやすいです。

≪虫歯になりやすい人≫

歯のエナメル質が薄い、または柔らかい場合、酸に対する耐性が低くなり、虫歯が進行しやすくなります。また、歯並びが悪いと歯と歯の間に食べ物が詰まりやすく、細菌が繁殖しやすくなります。特に奥歯や歯並びの悪い部分は磨きにくいため、虫歯が発生しやすいです。

≪虫歯になりにくい人≫

エナメル質が厚くて硬い歯、歯並びが整っていると、虫歯のリスクが減少します。歯がきれいに並んでいると、歯の隙間に食べ物が詰まりにくく、ブラッシングがしやすいため、細菌の繁殖を抑えることができます。

歯磨きの習慣

歯磨きをしっかりと行うことが虫歯予防には不可欠です。歯を磨かない、または磨き方が不十分な場合、歯垢が溜まりやすく、虫歯が進行しやすくなります。歯磨きは最も基本的かつ重要な虫歯予防策です。正しい歯磨きを毎日行うことで、歯垢や食べかすを取り除き、虫歯を防ぐことができます。

≪虫歯になりやすい人≫

歯磨きを怠る、または磨き方が不十分な場合、歯垢が溜まり、細菌が繁殖します。特に歯と歯の間や歯の裏側は磨きにくい部分です。歯磨きが不十分だと、虫歯が進行しやすくなります。

≪虫歯になりにくい人≫

毎日しっかりと歯を磨き、フロスや歯間ブラシを使って歯の隙間もきれいにしている人は、歯垢が溜まらず、虫歯を防ぎやすくなります。また、歯磨き粉にフッ素が含まれていると、エナメル質が強化され、虫歯予防になります。

遺伝的な要因

遺伝も虫歯のリスクに影響を与えます。歯の構造や唾液の質・分泌量、エナメル質の硬さ、免疫力など、遺伝的な部分な要因があり虫歯のリスクに影響を与えることがあります。

≪虫歯になりやすい人≫

家族に虫歯の人が多い場合、虫歯菌そのものは遺伝しないものの、先述したような遺伝の要因により虫歯になりやすい傾向があるため注意が必要です。

≪虫歯になりにくい人≫

良い遺伝的な素質を持っていると、歯の質や唾液の質が自然と虫歯に強いものになります。